- 装置
- ピューリックω
- 施設名
- 竹中技術研究所
- ご担当者
- 未来・先端研究部 高度空間制御グループ 谷 英明様
- URL
- https://www.takenaka.co.jp/
研究内容の紹介・内容
竹中技術研究所 様では、建設およびその周辺分野における課題解決や、新たな価値創出に向けて基礎研究から応用技術開発まで行っています。そんな現場でオルガノの超純水装置ピューリックωをご使用いただいています。
なかでも高度空間制御グループでは、空気質分野(ガス、におい、粒子)を中心に「住宅やオフィス等の人に対する健康快適性」、「クリーンルームや研究施設の環境制御、汚染対策」、「美術館・博物館の展示・保存環境の最適化」等に関する研究開発を行っています。
用途
お客様の業務、研究において、超純水の用途を教えてください。
なぜ超純水が必要なのでしょうか。
最適な空気環境を達成するためには、空気の分析が重要です。
超純水は、空気中のガスを採取するための捕集液(インピンジャー法)や捕集に使用する器具の洗浄、空気の分析に用いるイオンクロマトグラフ用、液体クロマトグラフィー用の溶離液に使用しています。また、クリーンルーム内の気流可視化のためのミスト発生源としても使用しています。
ほかにも、クリーンルーム実験室のケミカル濃度(ガス成分)低減のため、クリーンルーム用空調機の加湿に純水(純水装置ピュアライトPRシリーズ)を使用しています。
きっかけ・決め手
オルガノを知ったきっかけを教えてください。
弊社が設計・施工する建設プロジェクトで以前から取引させて頂いていたこともありますが、当研究所のクリーンルーム実験室の大規模改修工事を行う際に、当社設計者や設備工事会社からラボ向けの超純水装置を紹介頂いたことがきっかけです。
オルガノ製品を選んでいただいた決め手は何でしょうか。
以前まで使用していた装置は半導体用の比較的大きな装置でしたが、ランニングコスト面を考慮し、実務に対応したサイズであるピューリックωを導入することになりました。また、当該分野のトップメーカーであることに加え、弊社の建設プロジェクトでこれまでも多く採用させて頂いてきた実績もあり、技術や品質面で高い信頼感があったことも決め手の一つです。
良かった点・改善してほしい点
実際に使用してみて、オルガノ製品に満足していることを教えてください。
高い水質を安定的に維持できており、空気の分析を行う際のブランク値が低いため、高精度な分析を行うことができています。
器具を両手で持ちながら採水することもありますが、フットスイッチが標準付属されているため便利です。
また、定量採水機能も、その場を一時的に離れてしまっても自動で止まるため安心です。
製品を導入する前と後で改善したことがあれば教えてください。
これまでの既設品はラボで使うには大きすぎる装置でしたが、ピューリックωを導入後は 半導体グレードの水質を維持しつつも、私たちの使い方や実験環境に合った装置になり、使い勝手が良くなりました。
オルガノ製品に対して、改善を要望する点があれば忌憚なきご意見をお願い致します。
フットスイッチ設定で採水操作や流量を切り替えることが多いので、操作画面上でもう少し簡単に切り替えられるともっと便利です。
タンクの残量が2Lを切ると表示が「<2L」と表示され採水の途中でも止まるようになっていますが、2L以下の細かい残量表示があるといつ止まるかが予想しやすくなり、より便利になると思います。
最後に一言、お願い致します。
日常から長期的なメンテナンスまでいつも親身に相談にのってくださり、ありがとうございます。引き続きお世話になりますが、よろしくお願いいたします。
ご協力、ありがとうございました。