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理化学研究所 放射光科学研究センター 法科学研究グループ 瀬戸康雄様の声

- 導入事例・実績 -

機種
ピューリックω
ユーザー
国立研究開発法人 理化学研究所 放射光科学研究センター
利用技術開拓研究部門 法科学研究グループ グループディレクター 瀬戸康雄様
URL
http://rsc.riken.jp/index.html/

研究内容の紹介・内容

「法科学」は証拠に基づいて犯罪の事実を立証する学問であり、その基盤となるものが科学捜査です。
具体的には毛髪中の違法薬物の分布や代謝、指紋の検出などがありますが、放射光科学研究センター 法科学研究グループ様は、通常の科学捜査では不可能な分析や解析を大型放射光施設「SPring-8」を利用して解決する技術の開発をしています。SPring-8とは、理化学研究所と日本原子力研究所が共同で建設した、世界最高性能の放射光を生み出す施設です。太陽の100億倍もの明るさに達する「放射光」という光を使って、物質の原子・分子レベルでの形や機能を調べる事ができます。
そのような最先端の研究開発をされている 放射光科学研究センター法科学研究グループ様にて「超純水装置ピューリックω」をご利用いただいております。

国立研究開発法人 理化学研究所 放射光科学研究センター 利用技術開拓研究部門 法科学研究グループ グループディレクター 瀬戸康雄様 実際の設置写真

用途

どのような用途で超純水を使用されていますか?

インタビュー風景

元素分析、有機物分析、試料調製、生体試料の洗浄など様々な場面で使用しています。法科学の世界は、常に正しい情報・正確な実験結果であることが当たり前ですので、高度な分析技術が要求されます。そのため、純水、超純水を使用することがスタンダードであり、無くてはならない物として認識しています。
特に私たちが研究開発を進める放射光を利用した分析は感度が高く、僅かな異物、不純物の混入でも感知してしまいます。そのため、極限までコンタミを抑えた超純水が必要になります。

オルガノ製品を検討し始めたきっかけは?

ピューリックω利用風景

オルガノを知ったきっかけをおしえてください。

学会でオルガノの広告を目にしたのが始まりです。
過去に所属していた研究所では他社の純水・超純水装置を使用していましたが、装置更新の際、別メーカーを使用してみたいと考えました。カタログからも、処理水質は問題なく実験に使用でき、仕様や性能も十分であると感じ、さらに製品に興味を持ちました。

採用の理由

オルガノの装置を採用していただいた一番の理由は何でしょうか。

ω設置写真

国内メーカーである事の信頼性です。過去に所属していた研究所でオルガノ装置を採用したこともあり、今回も超純水装置を購入するならオルガノと決めていました。
また、オルガノの「人」も最終的には決め手の一つになりました。遠方地でもメーカーの営業が装置の提案・説明に訪ねてくれて、丁寧な対応に惹かれました。

ピューリックωのご利用において、気に入っている点はありますか?

微量の分析に対応できる水質であることはもちろんのこと、装置がワンキャビネットでコンパクトだと思います。他社製品ではタンクを別置きしたり、装置の横にフィルターを設置するなど、スペースが必要でしたが、それと比較してピューリックωは省スペースなのが良いです。

まとめ

オルガノ製品に関するご要望はありますか?

オルガノだけではなく、ラボ用の超純水装置メーカー全般に言える事ですが、ランニングコスト(消耗品)が高く感じます。

最後に一言お願いします。

今後も開発を進め、機能的にもコスト的にも運用しやすい装置開発をお願いします。

理化学研究所 放射光科学研究センター 法科学研究グループ 瀬戸様、ありがとうございました。

国立研究開発法人 理化学研究所様
国立研究開発法人 理化学研究所様
※お客様情報は取材当時のものです。

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