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国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構 量子生命科学研究所 藤井健太郎博士の声

- 導入事例・実績 -

装置
PX-0060μ-X00
施設名
国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構 量子生命科学研究所
ご担当者
藤井 健太郎博士
URL
https://www.qst.go.jp/site/iqls/

お客様の紹介

「原子」とはそれ以上に分けられない最小の物質です。すなわち、私たちの身の回りの物質を細かく分解すると、最終的にはすべて「原子」にいきつきます。原子は「原子核」とその周りを回る「電子」から構成されていますが、その電子を超高速に加速し、その軌道を曲げたときに発生する特殊な光を「放射光」といいます。

この放射光は非常に強力なX線(電磁波)を含み、その明るさは医療用レントゲンの1億倍以上に達します。そしてこの放射光を用いると、極めて小さいナノの世界(量子の世界)で物質の構造や性質を観測したり解析したりすることができます。
量子科学技術研究開発機構では、放射光を用いてこのナノの世界「量子科学」の技術開発に取り組んでおり、新規物質探索、情報通信、エネルギー分野、環境科学、生命科学、医療分野への展開など、私たちの暮らしや社会の発展に寄与しています。そんな現場でオルガノの装置を使用いただいています。

国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構 量子生命科学研究所 藤井 健太郎博士

原子の構造

研究内容

研究の内容を教えてください。

放射光を用いて、量子生命科学研究を行っております。
また、宮城県仙台市 東北大学キャンパス内に建設整備中の放射光施設「Nano Terasu(ナノテラス)」のビームライン建設にも携わっており、ナノテラスの活用について大学や民間企業と共同で検討しております。
ビームラインとは、電子が周回するリングの周囲に設置されている設備で、電子から発生する放射光を取り出して様々な実験用途に合わせた放射光を作り出すための重要な部分です。

用途・きっかけ

超純水(純水)の用途を教えてください。

μ使用風景

研究で使用する試薬の調製には、不純物が含まれていない高純度の水が必要な為、ピューリックμの超純水を使用しております。
またナノテラスのビームラインでも、実験の阻害要因となる物質を極力減らす努力をしており、ビームラインに使用する器具や部品の最終洗浄にも超純水を使用しています。

オルガノを知ったきっかけ、製品を検討し始めた経緯を教えてください。

日本化学会編集員の知人の紹介で、オルガノを知りました。オルガノの超純水装置のラインアップのなかでは、当初ピューリックαシリーズも候補に上げていましたが、1台で水道水から超純水が製造できることと、メンテナンスの簡便さに魅力を感じ、μシリーズで検討を進めました。

良かった点・改善してほしい点

オルガノ製品に満足していることを教えてください。

μ実際の設置写真

水道水直結でコンパクトな点が気に入っています。実験台の上に設置していますが、タンク内蔵かつ別置きディスペンサーも無いため、省スペースで助かっています。
システムがシンプルな設計で、操作が分かりやすい点も気に入っています。

オルガノ製品に対して、不満な点があれば忌憚なきご意見をお願い致します。

超純水の採水口が少し高いため、容器を置いて採水したときに水がはねてしまうことがあります。採水口を上下に調整できる機能があると、容器に合わせて採水口を調整し、水はねが少なく採水できるのではないかと思います。

採水口フィルターから水滴が落ちることがある為、水滴を受けるトレーや、地震対策として専用の固定金具がオプション品としてあれば良いと思いました。

最後に一言、お願い致します。

学会などで積極的にPRして頂き、実験現場での超純水装置の勢力図を変えてほしいと思ってます。

藤井様、ありがとうございました。

2ショット

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