- 装置
- ピューリックμ
- 施設名
- 九州工業大学 大学院 情報工学研究院 知的システム工学研究系
- ご担当者
- 佐藤 佑介先生
- URL
- https://sites.google.com/view/ysato-web/menu/
研究内容の紹介・内容
わたしたちは、分子ロボティックスという分野の研究をしています。この分野は、工学的観点を主軸に、生物学や化学、物理学など分野を横断した研究を展開しており、研究が本格化してまだ十数年の比較的新しい学問です。
当研究室では、生体分子を材料にしたロボットを作る研究をしています。生体分子とは、DNA・タンパク質・脂質といった地球生命を構成する物質です。例えば遺伝情報を司る「DNA」を材料に、マイクロ/ナノサイズで構造・形状が変化したりする「分子デバイス」を作ることができます。
私たちはこの「DNAナノテクノロジー」と呼ばれる技術を用いることで、界面を介して物質輸送・情報伝達ができる分子デバイスの開発をしています。将来的には、それらのデバイスを組み合わせ生き物に匹敵するような分子ロボットを創ることを目指しています。
用途・きっかけ
超純水の用途と使用する理由を教えてください。
分子ロボット作りの材料となる部品(生体分子)の分析にHPLCを使用しており、その時のバッファー調製、移動相に超純水を使用します。
超純水にコンタミがあると分析結果に影響を及ぼし、データの信頼性が失われます。
また、器具の最終洗浄にも超純水を使用しています。
オルガノ製品を検討したきっかけを教えてください。
以前所属していた大学でお世話になっていた販売店の紹介です。
「最近リリースしたコンパクトで安価な装置があるよ」とピューリックμを紹介いただきました。製品の資料を取り寄せたところ、イニシャルコストが予算内に収まり、ランニングコストも安かった為、検討し始めました。
選定の決め手
オルガノ製品を選んでいただた決め手は何でしょうか。
- ランニングコストの安さ
本体価格もそうですが、導入後もコストが抑えらえるのはありがたいです。
- 消耗品を最後まで使い切れ、無駄がないこと
この装置は、純水側のカートリッジと超純水側のカートリッジが分離しているため、交換期限がきたカートリッジのみを交換できます。
無駄もないですし、これによりメンテナンスコストも圧縮できます。- カートリッジの交換が簡単なこと
全面パネルを開けて取っ手を引くだけでカートリッジを取り出せるので、装置のメンテナンスに手間がかかりません。
メンテナンスのしやすさは、装置選定する上で重視していました。
導入の効果
ピューリックμを導入して、改善したことを教えてください。
以前は研究室で装置を所有しておらず、共通機器を使用していましたが、ピューリックμを導入したことにより、わざわざ水を汲みに行く必要がなくなりました。
当研究室では比較的超純水使用量が多いため、都度汲みに行くストレスも無くなりました。
また、研究室内に装置を導入することで、水質劣化する心配も無くなりました。
実験のベースとなる綺麗な「水」が当たり前に採水できるというのは安心材料になります。
実験で不具合が出た際に水を疑わなくてよいというのは大きいメリットです。
オルガノ製品に対して、不満な点があれば忌憚なきご意見をお願い致します。
ピューリックμのデザインは柔らかい・かわいいという印象を持ちますが、個人的にはしゅっとしたかっこいいデザインが好みです(笑)
ピューリックμ以外の実験器具などとデザインの方向性が異なるため、実験室全体の雰囲気では少々浮いているように感じます。
最後に一言
コスト・使用面から満足しているので、新任の先生が超純水装置を検討される際はお勧めしたいと思います。
九州工業大学 佐藤佑介先生 ご協力ありがとうございました。