- 装置
- ピューリックα(PR-FP-α-MT1、30Lタンク、ディスペンサー)
- ご担当者
- 試験検査部 生活衛生グループ 佐藤直人 様、石川高史 様
- URL
研究内容の紹介・内容
北海道薬剤師会公衆衛生検査センターでは、
『目には見えないけど、大切なもの。その安心と安全を確かめるのが、私たちの仕事です。』
をモットーに、北海道全域を対象とした水質・食品・環境・シックハウス・スクリーニング検査をしています。
中でも試験検査部 生活衛生グループでは、主に水道水・環境水・排水の水質検査を行っています。
用途
どんな用途で超純水を使用していますか。
試薬調製用水や分析用水として使用しています。分析には、イオンクロマトグラフ、ICP-MS、TOC定量装置などを使っているので、超純水は私たちの検査業務に欠かせないものです。
きっかけ・決め手
オルガノ製品を検討し始めたきっかけは何ですか?
JASIS展示会のオルガノブースでピューリックαをご紹介いただいたことです。ちょうど装置の更新を考えていたのと、実際に装置を拝見して使いやすそうと感じたため、検討し始めました。
オルガノ製品にした決め手は何でしょうか。
水質、品質への信頼があったことです。これまでも長らくオルガノさんの超純水装置を使用してきましたが、水質の良さ、装置の扱いやすさ、耐久性の高さに大変満足していました。
また、他社に比べてリーズナブルだったことも決めての一つです。他社製品の見積も取っていましたが、オルガノ装置の方が安価であり、購入手続きもスムーズでした。
ご購入前のデモでは、何を重視していたのでしょうか。
イオンクロマトグラフの電気伝導度が安定しているか、ICP-MSのブランク水に金属元素が入っていないか等、主に水質を重視していました。超純水装置は安い買い物ではないので、購入前に実際に分析できるのは良いサービスだと思います。
使用感
良かった点
- 1)純水の出来上がりが早く、検査時間が短縮されました。
イオンクロマトグラフでは溶離液調製に大量の超純水を使用しますが、以前の装置はタンクに水を溜めるだけで2~3時間かかっていました。そのため、検査繁忙期に造水が間に合わず、純水タンクが空になってしまうことがありました。
ピューリックαを導入してからは、造水流量が15L/h(以前の装置の1.5倍)に増え、検査時間の短縮に繋がりました。導入後は常にタンクに水があるなと感じています。- 2)消耗品の交換がしやすくなりました。
以前の装置では、手が届きにくい位置にも消耗品が装着されており、交換に時間が掛かることがありました。
ピューリックαは、すべての消耗品が本体正面の手前側に配置されており、消耗品の交換が非常に容易になりました。- 3)変わらず水質が良いです。
水道水の検査では、ppb、pptオーダーの微量分析を行う必要があり、試薬調製や機器分析に用いる超純水は非常に高品質なものが求められます。イオンクロマトグラフ、ICP-MS、TOC定量装置いずれに用いても常に低バックグラウンド、低空試験値を達成しており、変わらず安心して用いることができています。
改善ほしい点
- タッチパネルは半押しの状態で数値が変わってしまうことがあり、慣れるまではその加減が難しいです。
- 定量採水量は0.5L、1.0L、2.0L・・というように数リットル刻みでワンタッチ選択できる機能がほしいという声もあります。できれば前回の採水量を記憶するようなメモリ機能も欲しいです。
- 純水タンクのコックの位置ももう少し高いといいなと感じました。かさ上げできる台があればすぐほしいです。
最後にまだαシリーズを使っていない他社ユーザーの方に向けてメッセージをお願いします。
水質の良さ、耐久性の良さ、イニシャルコストの安さと三拍子揃っており、超純水装置の更新でお悩み方には特におすすめです。
業務の都合上、装置を止めることができないので、すぐ対応して頂けるサービス対応の良さにとても満足しています。
お忙しい中ありがとうございました。