- 装置
- FP-0120α-UT1+TK-0020α+DS-α-S01
- 施設名
- 東北大学病院 薬剤部様
- ご担当者
- 東北大学病院薬剤部・大学院医学系研究科 医療薬学分野・大学院薬学研究科 病態分子薬学分野・高等研究機構 未来型医療創成センター 前川正充 様
研究内容
東北大学病院 薬剤部では、血液中の薬物濃度の測定やモニタリングを行っています。
また、薬学研究科、医学研究科、未来型医療創生センターでは、学生と一緒に研究成果を出すために、関連学会やセミナーに参加して日々の研究結果の発表を行っております。
用途
超純水の用途と、超純水を必要とする理由を教えてください。
LC-MSMSを用いて患者様の血液中に含まれる薬物の定量を行っています。
そのため、移動相の作成に多くの超純水を使用します。ほかにも、環境液・標準溶液・緩衝液の作成時にも超純水を使用します。
バイオアナリシス(生体中の薬物分析)の分野では、微量な薬物を測定する必要がありますが、不純物が混入するとLC-MSMSでのゴーストピークが現れたり、バイオマーカー探索においても干渉されることがあります。
いずれも測定結果を乱す要因になる為、分析に用いる超純水の純度はとても重要です。
ピューリックαを検討し始めたきっかけ
ピューリックαシリーズを検討した経緯を教えてください。
更新のタイミングでオルガノ関係者からピューリックαを紹介いただいたことがきっかけです。 学会、展示会等で他社製品に触れる事もありましたが、装置選定においては、分析に使用できる水の純度、循環機能を有する事を重視していました。 オルガノの営業担当の方が、仕様説明と既設製品に比べてランニングコストが変わらない点を丁寧にご説明頂きました。そして総合的に判断して、オルガノにしようと決意させて頂きました。
使用感
実際に使用してみて、オルガノ製品に満足していることを教えてください。
- 1)ディスペンサーの使いやすさ
以前は純水採水口が本体と一体化しているタイプを使用していましたが、採水時に高さや角度を調節できず、不便を感じていました。一方、ピューリックαの専用ディスペンサーは上下・左右・手前と動かすことができ、操作性が大幅に改善されました。ディスプレイで装置状態がすぐ確認でき、採水スピードも簡単に変更できるのでとても便利です。
- 2)作業負担の軽減
以前は実験で水を使用したいときにタンク内の水が足りなくなることが多々ありましたが、ピューリックαに切り替えてからこの問題は解消されました。使用したいときに、確実に水を使用できるため安心です。
改善してほしい点があれば教えてください。
装置を実験台の上に載せて使用していますが、以前に比べて純水タンクの高さが高くなった為、背の低い学生が手汲み給水を行う際に補給しにくいようです。
ディスペンサーについては、指で回す採水ダイヤルの感度が悪い時が稀にあるとも感じます。
最後に一言、お願い致します。
今後もユーザーの意見を率先してヒアリングし、製品の改善に役立てて頂きたいです。また、国内メーカーの利点を生かして開発、改善に取り組んで頂きたいです。
頂いたお声を今後の製品開発に活かしてまいります。
前川先生、お忙しい中ありがとうございました。