- 装置
- ピューリックμ
- 施設名
- 九州大学大学院 理学研究院 化学部門 生体分析化学研究室
- ご担当者
- 川井 隆之様
- URL
- http://www.scc.kyushu-u.ac.jp/BioanalChem/index.html/
- Youtube
- https://www.youtube.com/watch?v=ixCKoSv4itE
研究内容の紹介・内容
九州大学 川井隆之先生は、アミノ酸やたんぱく質などの「生体分子」と呼ばれる物質の、超高感度分析技術の開発と応用を行っています。具体的には、キャピラリー電気泳動を用いてイオン性物質を分離し、対象物質を集めて濃縮します。
少ないサンプルで高感度 且つ 網羅的な分析ができるようになれば、将来、がん患者の体内にのみ存在する物質を見出したり、薬がきちんと体内の特定部位のみに送り届いているか、等を検証することができるようになります。
用途・きっかけ
お客様の業務、研究において、超純水の用途を教えてください。
なぜ超純水が必要なのでしょうか。
ピューリックμで採水した超純水は、電気泳動とHPLCで使用しています。
具体的には、泳動液調製用水、試料調製用水、ブランク水等です。
こういった実験で不純物が混入すると、精度の高い結果が得られない為、超純水を使用しています。
オルガノを知ったきっかけと製品を検討し始めた経緯を教えてください。
JASIS展示会を訪れた時に、オルガノを知りました。
当時、まだ違う職場で研究をしていましたが、研究用水の水質に困っている旨を相談したところ、超純水装置「ピューリックω」を貸して頂き、色々と水質改善について手を尽くして頂きました。
水質に対して非常に信頼できるメーカーであり、サポート品質も好印象でしたので、次に装置を検討するときはオルガノ品にしたいと思っていました。
オルガノ製品を選んでいただた決め手は何でしょうか。
ごく少量の超純水しか必要なく、スペースも制約がある中で超純水装置を探していたところ、発売直後のピューリックμを見つけました。
オルガノ九州支店に問い合わせたところ、すぐに営業担当の方が研究室に足を運んでくれました。
操作や設置イメージも掴むことができ、1か月以内で納入可能であったことから、すぐに購入を決めました。
良かった点・改善してほしい点
オルガノ製品に満足していることを教えてください。
ボタンを押すだけで採水が始まるシンプルな仕組みなので、装置の使い勝手も良いと思います。
水質もノイズピークのような疑わしい分析結果が出ることはなく、問題なく実験に使用できています。
製品を導入する前と後で改善したことを教えてください。
以前は研究室に超純水装置が無かったため、別の遠い部屋まで超純水を採水しに行っていましたが、ピューリックμを導入したことで、研究室内で品質の良い超純水が採水できるようになりました。 これにより、わざわざ別室まで超純水を汲みに行く手間がなくなりましたし、新鮮な超純水をすぐ実験に使用できるという点でも、研究環境がとても良くなりました。
オルガノ製品に対して、不満な点があれば忌憚なきご意見をお願い致します。
私のように5mlの水を採水するような用途だと勢いが強すぎると感じます。
最後に一言、お願い致します。
ピューリックωのミニサイズ版があるといいなと思います。
HPLCでも500ml程度しか使用せず、質の高い超純水を欲しいユーザーは多いと思うのでぜひご検討お願い致します。
ご協力、ありがとうございました。
※お客様情報は取材当時のものです。