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純水・超純水装置をセルフチェック!【長期休暇時の対応編】

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純水・超純水装置をセルフチェック!【長期休暇時の対応編】

純水・超純水装置をセルフチェック!【長期休暇時の対応編】

前回ご紹介した純水・超純水装置管理のポイント【定期点検編】はいかがでしたでしょうか。
今回は、5日以上装置を使用しない場合に実施していただきたい【長期休暇時の対応編】をご紹介。

休暇前の対応

1.装置の電源を切り、水道の元栓を閉める。
→漏水や逆流を防止します。

2.タンク内を空にする。
→菌の繁殖を防止します。
タンク内に貯留した水は、休み明けには使うことができません。
休み明けの作業を減らすためにも、休暇前に抜いておきましょう。

 【水の抜き方】
 採水コックもしくはドレンプラグから水を抜きます。
 ※採水コックから水を抜く場合、最後まで抜ききれないことがあるのでドレンプラグを開けて排水すると良いでしょう。
 但し、ドレンプラグの閉め忘れに注意してください。

3.配管内の水抜きをする。
→凍結や菌の繁殖を防止します。心配であれば、配管の水抜きの際は販売店にご相談ください。

休暇後の対応

使用前に十分な循環処理・処理水ブローを行い、水質を立ち上がらせてから採水する。
→装置運転直後の超純水や、一次生成水はTOC値が下がりにくいためです。

装置のトラブル事例

トラブル:水道工事に伴って装置を一旦停止したところ、水質が元に戻らない。
原因:工事後の供給水に含まれる大量の不純物が装置内に流れ込んでしまったため。

⇒◎解決策:工事前に装置と水道の接続を断ち、水道工事後の出始めの水を十分流し切ってから装置につなぐ。
      施設内で工事がある場合には、出始めの水を捨ててから接続をしてみてください。

まとめ

今回は、純水・超純水を使用する皆さん自身で装置を点検できる【長期休暇時の対応編】のポイントをご紹介しました。

  1. 休暇前の対応
  2. 休暇後の対応

これまで装置管理のポイント【日常点検編】【定期点検編】【長期休暇時の対応編】のポイントをご紹介しました。
装置を正しく管理することで、分析が中断されてしまうリスクを少しでも減らすことが出来るよう、参考にしてみてください。