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発電を支える超純水 

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発電を支える超純水 

発電を支える超純水 

私たちの生活に欠かせない電気。発電所では大量の超純水が使われていることをご存知ですか?
ここでは、火力発電を例に、超純水の役割を解説します!

火力発電の仕組み

火力発電所では、まず、天然ガスや石炭を燃料にしたボイラーで火をおこし、大量の水を熱します。

そこで発生した高温・高圧の水蒸気を用いて、たくさんの羽がついたタービンを回します。このタービンは発電機と連結しており、このタービンが回る力で電気が作られるのです。

タービンを回すために使われた蒸気は、復水器(ふくすいき)という機械でまた水に戻され、またタービンを回すことに再利用されます。

 

なぜ超純水である必要があるの?

何も処理をしていない水の中には、微粒子やイオン等の物質がたくさん含まれていますが、これらの物質は発電においてはとても厄介な不純物です。

発電機に直結しているタービンはとても重要な役割を果たしていますが、その動力になる水蒸気に不純物が含まれていると、タービンにスケール(水に含まれる不純物が析出したもの)が付着し、発電効率が低下してしまいます。

また、スケールはボイラーや配管を腐食させ、設備の故障を招くこともあります。

発電所で用いられる超純水の純度は業界の中でも最高クラスの水であり、その不純物の量は、50mプールに満たした水に「耳かき1さじ分」と言われています。

そんな超純水を作るには、高度な水処理技術が必要なのです。

まとめ

超純水を身近に感じていただくことはできましたか?今回は、発電に超純水が用いられる理由を解説しました。

  1. 火力発電の仕組み
  2. なぜ超純水である必要があるの?