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純水・超純水装置をセルフチェック!【定期点検編】

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純水・超純水装置をセルフチェック!【定期点検編】

純水・超純水装置をセルフチェック!【定期点検編】

前回ご紹介した純水・超純水装置管理のポイント【日常点検編】はいかがでしたでしょうか。
今回は、半年~1年に1度行っていただきたい【定期点検編】をご紹介します。

消耗品の定期的な交換のすすめ

消耗品の交換期限は過ぎていませんか?
水質低下に大きく影響する重要なポイントですので定期的に消耗品を交換しましょう。

①活性炭フィルター:後段の高価なRO膜の早期劣化、給水圧力の低下を防ぎます。
②RO膜:後段のイオン交換樹脂の早期劣化を防ぎます。
③イオン交換樹脂:水質の悪化を防ぎます。
④UVランプ:菌の発生、TOC値の上昇を抑えます。
⑤エアベントフィルター:二酸化炭素等によるタンク内の純水汚染を防ぎます。

【消耗品交換時の注意点】

☑装置の電源を切ってから作業する。
☑漏水センサーを濡らさない(濡らしてしまった場合は、乾いた布で水分の拭き取る)。
☑接液部に素手で触れない。

◎DPD試薬で定期的な残留塩素の測定を!

チェック方法:活性炭を通過した後の水をコップに採水し、DPD試薬を入れます。
       水溶液の色が少しでもピンクになった場合は残留塩素が漏れています。

~こんな方におすすめ!~
消耗品交換作業を自ら行い、カートリッジが正確にはまっているか不安な方。
定期的に実施し、活性炭カートリッジ交換の目安にするのもよいでしょう。

給水元のゴミ取りメッシュ(ストレーナー)洗浄

多くの装置には、給水チューブやジョイント接続継手の中に原水のゴミ取り用にメッシュが取り付けられています。
このメッシュにゴミが詰まると給水圧力低下で装置が停止する恐れがある為、
定期的に洗浄作業をすることで装置のトラブル防止につながります。

また、古い建物の水道管内には鉄さびなどが多く含まれる可能性があります。
頻繁にストレーナーが汚れる場合は、オプション品の前処理フィルターを設置することをお勧めします。

まとめ

今回は、純水・超純水を使用する皆さん自身で装置を点検できる【定期点検編】のポイントをご紹介しました。

  1. 消耗品の定期的な交換のすすめ
  2. 給水元のゴミ取りメッシュ(ストレーナー)洗浄

日常的にこれらのポイントを確認する習慣をつけ、水質が低下する前に消耗品を交換することを心掛けるようにしましょう。
次回は装置管理のポイント【長期休暇時の対応編】をご紹介します。