純水・超純水装置をセルフチェック!【日常点検編】
精度の高い分析には安定した「装置の稼働」と「水質」が必要不可欠です。
純水や超純水をお使いの方にご自身でできる装置管理のポイントを今回から
【日常点検編】【定期点検編】【長期休暇時の対応編】の3回に分けてご紹介します。
水質(電気伝導率・比抵抗、TOC値)点検
電気伝導率・比抵抗は水の中の電解質のみを測定している為、
TOC値で表される有機物量や微粒子微生物の量は数値に現れません。
電気伝導率・比抵抗の確認だけでいい場合もありますが、用いる実験によっては他の水質項目も確認が必要です。
ホース・チューブ・コネクタ・採水ノズル点検
経年劣化による汚れや傷みを放置せず、常日頃から点検することで水質悪化や漏水を防止できます。
痛みが見られる場合、ご自身で交換されるか、販売店にご相談ください。
運転時の音点検
ポンプの音がいつもと変わらないかどうかチェックすることで、空回りや詰まりによる異常の早期発見に繋がります。
水漏れ点検
メーカーとして万全の対策はしていますが、チューブの継手がポンプの振動によって緩くなったり、
稀に装置内で擦れ合って亀裂が入ったりすることがあります。
装置内部や背面を目視で確認することで、水漏れの早期発見に繋がります。
~こんな時は? 漏水警報が出ている場合~
装置内部の漏水検知器に水が接触しています。
センサー部を拭き取り、水漏れの箇所を特定してください。
箇所が特定できない場合は、給水元栓を閉めて、販売店に相談しましょう。
まとめ
今回は、純水・超純水を使用する皆さん自身で装置を点検できる【日常点検編】のポイントをご紹介しました。
- 水質(電気伝導率・比抵抗、TOC値)点検
- ホース・チューブ・コネクタ・採水ノズルの点検
- 運転時の音点検
- 水漏れ点検
点検項目はたったの4つですので、日常的にこれらを行うことで装置の異常を早期発見しましょう。
管理のポイントをまとめた点検ガイドもダウンロードいただけますので是非ご活用ください。
次回は装置管理のポイント【定期点検編】をご紹介します。