食品添加物って何だろう?安全なの?
オルガノフードテックはオルガノの関連会社として、
食品素材・食品添加物を使った食品用品質改良剤の開発・製造・販売を行っています。
今回はオルガノの食品事業部隊であるオルガノフードテック社員に、
食品添加物について気になるあれこれを聞いてみました
そもそも添加物って何?
食品添加物とは、食品の製造過程において、食品の加工や保存の目的で使用されるものです。
食品に添加されたり、混和されたりして使用されるもの、と食品衛生法で定義されています。
食品添加物は、以下のように4つに分類されます。
厚生労働省ホームページ 食品添加物のリスト等 (2022年10月26日現在) https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuten/index.html |
食品添加物の歴史は古く、また時代とともに新しい用途も生まれてきています。
豆腐の製造に用いられる「にがり」(豆乳に入れることで固まりにする)やラーメンに使われる「かんすい」(小麦粉のこね水に混ぜることで弾力を出す)も食品添加物です。また最近では低カロリー食品や介護食品などで重要な役割を果たしています。
食品添加物というと体に悪いというイメージを感じる方も多いですが、実は、ビタミンやミネラルなども含まれているんです!
食品添加物は、本当に安全なの?
私たちは、一日あたりの安全な摂取量を意識して、食品を購入しなくても問題ないのでしょうか?
答えは、問題ありません!
無毒性量×1/100 ≧ ADI > 使用基準 ≧ 実際の使用量
→食品衛生法11条の規定に戻づいて定められた量
食品製造に使用されている実際の食品添加物の使用量は、法律で定められた使用基準よりも更に少ない量ですので安全です。
どのように使用基準量が決められているかというと、まずラットやマウスなどの動物実験によって動物に害の見られない最大量をリスク評価します。この最大量が、無毒性量に当たります。
リスク評価された無毒性量のさらに100分の1の量が、ADI(Acceptable Daily Intake)=一生食べ続けても安全と認められる1日摂取許容量となります。使用基準量はこの1日摂取許容量(ADI)を超えないように計算されており、実際の使用量はさらに少ない量になるので私達は安心して食事ができるという訳です。
このように、私達が安全で健康的な食生活を送ることができるよう、食品安全委員会などの国内機関や国連のWHO(世界保健機構)、FAO(国連食糧農業機関)で厳しくチェックされています。
食品添加物は何で必要なの?どんな役割を担っているの?
食品添加物は食品を製造または加工するときに使用されるもので、以下のような役割を担っています。
食品を形作る、独特の食感を持たせる、食品の色を取ったり付けたりする、うま味や甘味・酸味等の味を付ける、栄養成分を補う、品質を保つ…など
例えば、主に重合リン酸塩及び正リン酸塩を配合した製剤の「ポリリンサン」シリーズは、ハムやかまぼこの弾力性や食感を向上させたり、チーズをとろけやすくさせたりと品質改良剤として広く利用されています。
また、リン酸塩や炭酸塩を成分とする「かんすい」は中華麺を製造する際に小麦粉のこね水に使用され、麺の弾力やなめらかさを向上させるのに無くてはならない存在です。 |
高分子である増粘多糖類は高い粘性を持ち、微妙な食感を調整したり、とろみをつけたり、食品の形態を安定させたりする働きがあります。身近な食品ですと、柔らかいクリームコロッケを割れにくくしたり、タレやドレッシングを流れにくくしたりしています。最近ではこの粘性を生かし、食材にとろみをつけ、程よくまとめることで、飲み込む力の弱いお年寄りの介護食にも利用されています。
まとめ
今回は、食品添加物についての基礎知識を解説しました。
- そもそも食品添加物って何?
- 食品添加物は、本当に安全なの?
- 食品添加物は何で必要なの?どんな役割を担っているの?
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