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超純水装置 開発者インタビュー

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超純水装置 開発者インタビュー

超純水装置 開発者インタビュー

オルガノのラボ用超純水装置としては約4年ぶりの新商品である「ピューリックμ」。

今回は開発担当者にお話を伺いました。

ピューリックμの開発に至った経緯を教えてください。

これまで超純水装置は、導入・維持費用が高く、メンテナンスが煩雑というイメージがありました。特に使用量が少ないユーザーにとって装置導入のハードルは高く、シンプルかつ安価な製品を求めるお客様も多くいました。そこで、コストパフォーマンスと使いやすさの両方を兼ね備えた超純水装置の開発を目指しました。

開発担当者 本田さん

こだわった点や工夫した点を教えてください。

極力シンプルで分かりやすい装置にすることを心掛けました。複雑な機能は省き、操作パネルは数字・英字・アイコンのみで構成することで、誰もが直感的に採水できるように工夫しています。また、従来製品と比較して本体価格、ランニングコストを抑えることも重要な課題でしたが、純度の高い水を採水できなくては超純水装置の意味がありません。高い品質を保ちつつ、極力コストを低減できるよう、使用する部品の選定にもこだわりました。

組立試験の様子

特に苦労した点はありますか?

カートリッジの脱着ホルダーの開発にとても苦労しました。これまでの一般的な純水装置は、消耗品の取り外しに工具を必要としたり、狭い装置内に手を入れて装着するなどコツが必要であったりしました。しかし、メンテナンス会社に交換作業を依頼した場合は時間もお金もかかります。そこで私たちは、「安全」「簡単」「確実」かつ「ユーザー自身で」消耗品交換ができることを目指しました。試作とレビューを何度も繰り返し、そしてたどり着いたのが「レール式ガイド構造」です。消耗品トレイを引き出して新品をレールにセットします。あとは軽い力でトレイを押し込むだけで、消耗品をしっかりと装置に装着することができます。この構造により、これまでと比較して格段にメンテナンス性が向上しました。

消耗品交換の様子を10秒で見る

試作機評価の様子

μ(ミュー)という名前の由来を教えてください。

「μ」はよく「マイクロ」という単位を表す際に使用されますが、このマイクロはギリシャ語で”小さい”(ミクロス)という言葉に由来します。この言葉の意味が小流量ユーザー向けの装置にピッタリだったので、「ピューリックμ」に決めました。ピューリックシリーズには他にもピューリックω(オメガ)ピューリックα(アルファ)がありますが、どれもギリシャ文字を使用しています。装置前面のロゴマークは「μ」の文字をモチーフに、水が流れる滑らかさと ワッペンのような可愛らしさをイメージしています。

ピューリックμ ロゴマーク

最後に開発者としてお客様へメッセージをお願いします。

メンテナンス性はもちろん、操作性にも優れたコスパ抜群の1台です。実験用水にお困りの方や装置導入を考えている方は、是非一度検討していただきたいです。

ありがとうございました!

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