dictionary
用語集
- ライブラリ -
純水・超純水にまつわる用語集です。
※ここにとりあげた用語はイオン交換を取り扱う上で一般に使用される慣用語であり、
その定義は言語学上又は学術用語とは少し異なります。
- ICP-MS
-
高温のプラズマによって、液体試料中の微量の元素の定性・定量を行う分析手法。
- 同義語
- 誘導結合プラズマ質量分析法、Inductively Coupled Plasma Mass Spectrometry
- RO水
-
逆浸透膜を通した水。
- RO膜
-
液中のイオン類や分子を除去することができる。水、溶存気体(CO2,O2)は透過する。
- イオン交換水
-
イオン交換樹脂によりイオン類を除去した水。
- VOC
-
揮発性があり、大気中で気体となる有機化合物。大気汚染や人体へのアレルギーなどの健康被害の原因となる。トルエン、キシレン、酢酸エチルなど様々な物質が含まれ、主な発生源は塗料、燃料、化学品等。
- 同義語
- Volatile Organic Compounds、揮発性有機化合物
- SV(Sludge Volume)
-
活性汚泥の沈降性や濃度などを示す指標。
- SS
-
水中の不溶性の固形分。
- 同義語
- 懸濁物質、Suspended Solids
- SDI
-
RO(逆浸透)膜処理前の、供給水中に存在する濁質成分量の指標。
- MF膜
-
液中の微生物や微粒子を除去することができる濾過膜の一種。膜孔径が数十nm以上で、水中の微粒子や配管内の鉄さび除去等に用いられる。
- オートクレーブ
-
内部を飽和蒸気によって高温高圧にできる機器のこと。バイオ実験など菌対策が必要な場合、使用する実験器具などの滅菌作業に用いられる。
- 温度補償
-
温度の変化に伴う電気伝導率変化を補正し、一定の温度(一般に25℃)に換算すること。
- 活性炭
-
水処理において、後段に設置されるRO膜およびイオン交換樹脂の劣化を防止するため、有機物、残留塩素などを選択的に除去する目的で使用する。微細孔が炭素内部に網目状に構成されており、その微細孔の壁が大きい表面積となって表面に物質を吸着する。
- 環境ホルモン
-
生体内に取り込まれることでホルモン作用に障害や悪影響を引き起こす化学物質。
- 同義語
- 内分泌かく乱化学物質
- 逆浸透作用
-
浸透圧よりも大きな圧力をかけて、濃厚溶液側の溶媒を希薄溶液側へ移動させる作用。
- キャリブレーション
-
測定器が仕様通りの測定値を得られるようにするため、標準器などを用いてその機器の偏りを測定し、正しい値になるように調整すること。
- 孔径
-
膜表面にある微細な孔(穴)のこと。膜に液体を通すと、孔径より大きな物質を取り除くことができる(ろ過)。
- ゴーストピーク
-
試料に含まれていないはずなのに現れる出所不明のピークのこと。実験環境や器具から混入した夾雑物が原因になる場合が多い。 装置由来の汚染が原因となる場合もある。
- 残留塩素
-
水道水中に残っている塩素(有効塩素)のことで、遊離残留塩素と結合残留塩素を合わせたもの。強い酸化力を持つため、殺菌や消毒の効果を発揮する。日本の水道法では、給水栓で遊離残留塩素0.1mg/L(結合残留塩素0.4mg/L)以上、病原生物による汚染の恐れがある場合は0.2mg/L(結合残留塩素1.5mg/L)に保持するように塩素消毒をすることが義務付けられている。
- COD
-
有機物が化学的酸化により酸素を消費する量で、有機物量を表す指標の一つ。値大きいほど有機物が多いことを示す。
- 同義語
- 化学的酸素要求量
- 純水
-
不純物が少なく純度の高い水。塩類や有機物などがほとんどすべて除去された状態を指し、不純物を取り除く方法により、脱塩水、イオン交換水、RO水、蒸留水などとも呼ばれる。水質について厳密な定義は無く、一般的に電気抵抗率が0.1~1.5MΩ・cmの水を指す。
- 同義語
- 脱塩水、イオン交換水、RO水、蒸留水
- 蒸留水
-
水蒸気を冷やして液体にした水。蒸留法により精製された水。
- シリカ
-
二酸化ケイ素(SiO2)で構成される物質の総称。水中では固形物シリカ、コロイド状シリカ、イオン状シリカの形状で存在する。硬度成分と並ぶスケール原因物質である。水道水に含まれるイオン状シリカの濃度は場所によって様々で、全国平均19.3 mgCaCO3/Lに対し最大はその5倍以上の濃度となる。水処理において膜処理を含む場合、濃縮水のシリカ濃度がスケール限界を超えないよう注意が必要である。
- スケール
-
水中のカルシウムやシリカなどが濃縮し、析出・付着した固形物。伝熱を妨げ、熱交換効率を低下させる
- スライム
-
バクテリアなどの微生物や藻またはその死骸に土砂・鉄さびなどが混ざった粘性のある泥状の物質。配管の閉塞を引き起こしたり、伝熱を妨げ、熱交換率を著しく低下させる。
- スラッジ
-
水中の浮遊物が沈積してできた泥状の物質。腐食を促進したり、流れを妨げる。
- 全硬度(カルシウム+マグネシウム)
-
カルシウム濃度とマグネシウム濃度(CaCO₃換算)の和。
- 超純水
-
水中のイオン類を極限まで減らし、限りなくH2Oに近づけた水。純水同様、水質について厳密には定義がないが、一般的には抵抗率18.2MΩ・cmの水を指す。
- TOC
-
Total Organic Carbon。 水中の有機物量を、有機化合物を構成する炭素の量で表したもの。水中に溶解している炭素化合物のうち有機系化合物中の炭素の総量。
- 同義語
- 全有機炭素、有機体炭素
- 電気伝導率
-
電気の流れやすさの指標。抵抗率の逆数に相当し、単位はS(ジーメンス)/cm。水においては、水中に存在するイオンの電気伝導率を総計した値をいい、値は水温により変化する。同じ電気伝導率の水でもその中に含まれるイオンの種類・量は異なる。
- 同義語
- 導電率、電導率
- バリデーション
-
医薬品・医療機器を製造する工程や方法が正しいかどうかを検証するための一連の業務。
- pH
-
水中の水素イオン濃度[H+]を表す指数。0~14の数値で表され、pH7を中性とし、7より小さい場合は酸性、大きい場合はアルカリ性となる。
- 同義語
- Potential Hydrogen
- BOD
-
有機物が好気性微生物の働きによって分解されるときに消費される酸素の量。
- 同義語
- 生物化学的酸素要求量
- 比抵抗
-
電気の流れにくさの指標。断面1cm2、距離1cmの相対する電極間にある溶液がもつ電気抵抗の値であり、単位はΩ・cm。理論純水(純粋な水)の電気抵抗率は18.24MΩ・cm。
- 同義語
- 抵抗率
- ユースポイント
-
純水、超純水の最終採水点のこと。純水装置本体にある場合のほか、装置からチューブ等で延長し、クリーンベンチ内に設置する場合もある。
- UF膜
-
液中の分子量1,000~300,000程度の高分子量物質を除去することができる濾過膜の一種。孔径はRO膜(逆浸透膜)よりも大きく、MF膜(精密ろ過膜)よりも小さい。水、イオン、低分子物質は透過する。
- レジオネラ属菌
-
自然界に広く生息する菌で、肺炎などを引き起こす。冷却水系で増殖しやすい。